『嵐が丘』の舞台ハワースを歩いてみた。写真でつづる嵐が丘

映画や小説嵐が丘で知られるハワースを歩いた時の記録です。

イギリス北部に住む管理人の家から、ハワースまでは車で約30分。ハワースを歩くのは今回で5,6回目です。ウォーキングコースとしても、いろいろな選択肢があります。距離が長いのは、出発点をハワースの村の中心部のブロンテ博物館にしたもの。≪博物館の墓地(ここは教会だったので敷地内に墓地があります)を抜けフットパスに出て、トップウィズンズまでたどり着いたら戻ってくる≫というコースです。足の強い人でも全行程6時間はかかるでしょう。

ツアーに組み込まれている場合は、ウォーキングは無しで、≪ハワースの村を見てブロンテ博物館を見学≫して別の場所に向かうというケースが多いようです。

もし時間に自由があるならば、自分の足で歩き、ヨークシャーの荒野の風や悪天候、ぬかるみや羊の糞もものともせず、長い長いフットパスを歩き、ブロンテの頃の生活を肌で感じるのもいいかもしれません。人っ子一人見当たらない荒野で、馬に乗ったキャシーがひょっこり現れるかもしれません。なんにせよ、この物語への愛着がより一層強まること間違いなしです。

しかしいくらなんでも6時間は・・・。ですよね。
知らずに最初歩いた時は死ぬかと思いました。

もうちょっとカジュアルに4時間くらいのウォーキングを楽しむには、車でハワースとトップウィズンズのちょうど中間あたりにある駐車場までいってしまうといいです。それがここ。
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TO TOP WITHENS
BRONTE WATERFALLS


見にくいですが、こんふうに書いてあります。この立札を越えて、ムーア(荒野)をずーっと歩いていくのですが、その手前に小さめの駐車場があります。いつもすいています。注意すべきなのはトイレがないこと。ここから往復4時間くらいかかるのですが、どこにもトイレはないです。なので、ハワースの村にいるうちにどこかで済ませておきましょう。まあどうしようもない場合は野外で羊とご一緒に^^

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夏の終わりごろがヘザー(赤紫の背の低い花)のシーズンです。春に生まれたラムもだいぶ大きくなっています。わたしが写真を撮ろうとしたので、ラムはお母さんの後ろをびっくりして追っかけていきます。羊はとても臆病で、だいたい10m以内には近寄れません。立ち止まり遠巻きにこちらを監視していますが、一歩でも近づくとパッと逃げます。お母さんのなき声をラムたち(1シーズンだいたい2頭生まれます)はよく知っていて、その呼び声に反応して必死で集合します。

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スコットランドの国花、アザミです。英国でもここまで北部になるとスコットランドのようにアザミを至る所に見ることができます。強くて美しい花ですね。

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立札に『Bronte Waterfalls(ブロンテの滝)』とありましたが、その滝(落差1m程^^)の脇に建てられた記念碑みたいなのです。神(キリスト教の)をたたえる言葉(古語と現代語)が書かれています。嵐が丘の中の文章や、ブロンテ一家のことなどは一切かかれていません。日本の文学碑みたいなのとはずいぶん違いますね。

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ブロンテの滝を行き過ぎてすぐ右手に、ブロンテの橋があります。この写真は、橋を渡って水際に降りてブロンテの石碑を入れて撮りました。(駐車場からここまで約1時間)

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これが実際の小川です。川幅は1mくらいかな。ヨークシャーの水の色は鉄分を多く含んでいるので赤茶色をしています。汚れているわけではないのです。

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ブロンテの橋を渡ると、急な上り坂があります、そこをひーひー言いながら登り終えると、歩きやすいフットパスになります。写真中央の空との境界線あたりに豆粒のように見えるのが、嵐が丘の舞台と言われるトップウィズンズです。あそこを目指して歩きます。

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豆粒がだいぶ大きくなってきました。ヘザーがきれいです。

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これがトップウィズンズです。坂の上を見上げるとこんな感じで建っています。

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建物の反対側です。こちら側から中にはいれます。何にもないですが。

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建物内部に掲示された展示物。ここはペナインウェイという長距離遊歩道の一部にもなっているんですよ。
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屋根はなく、外壁だけが残っています。冬に行くとめちゃくちゃわびしい気持ちになります。
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木はこうやって囲いを付けてあげないと、風が強すぎて曲がったり折れたりしてしまいます。さえぎる物がない荒野の風は非常に厳しいです。まさに嵐が丘
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荒野を雲がすごいスピードで流れていきます。ヒースクリフがキャシーの運命を占う場面で、『天気が瞬時に真逆に変わるシーン』がありますよね。最初読んだとき『えーっ!それはあり得ん!』って思いましたが、のちにヨークシャーに住むようになり、さもあらんと心から納得しました。
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トップウィズンズを背後から撮ったところ。木がトップウィズンズに話しかけているようです。

ここで一休みしたら、折り返して車を止めた駐車場までもどります。だいたい帰りは行きより早く歩けるのですが、ぽつぽつ降り始めた雨が本降りにならないうちにとスピードをあげました。

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